2016/09/30

Harpsichordの音色に関して。

ハープシコードは、フォルテピアノ開発以前に貴族社会で使われていた鍵盤楽器。
モダンピアノ(現在のピアノ)に比べるとフォルテピアノと同様に金属のフレームを持たないため、音の減衰時間が短い。
当時の貴族社会では、たしなみの一つだった。そのため楽器自体の音響にもまして室内音響が物を言う。現在の建築基準では、鉄筋コンクリート1階あたり3mほどが天井の基準だがハープシコードの鳴らすには倍の6m位の高さが欲しい。

この楽器の音響はC5以上の高音部を上の鍵盤、それ以下の低中音部を下の鍵盤で鳴らす設計になっている。

通常のピアノの反響版を採用すると高音部が圧迫され歪んでしまうので、あえて反響版を使わず室内の他の音響で空間の広がりを感じる設計にした。







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